工房 夢蒸染

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2006年03月06日

八幡平地熱蒸気染色

地熱染色

 八幡平地熱蒸気染色は、大自然の広がる八幡平の松川温泉で作られています。松川温泉の歴史は古く、今から270年前に発見されたと伝えられています。また、国内初、世界でも3番目に営業発電を開始した松川地熱発電所があることでも知られています。八幡平の雄大な景色は火山活動によって形作られています。八幡平周辺では火山活動によって蓄えられた、豊富な地熱資源はいたるところで温泉や発電、農作物のハウス栽培、温水プールなどに利用されています。

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pic0020.jpg  八幡平地熱蒸気染色は、松川温泉で噴出する地熱蒸気を利用した、他にない独特の染色となっています。松川温泉で噴出する地熱蒸気は、水分が少なく、成分も他とは異なっているため染色に利用することができました。地熱蒸気は、温泉と同じく噴出する土地によって性質が異なるので、松川温泉では偶然に染色に利用することができたのです。

 松川温泉の地熱蒸気には、希薄な硫化水素が含まれています。この硫化水素は、染料を脱色する作用があります。硫化水素が強すぎると、せっかく染めた作品が、真白になるばかりか、生地が傷んでボロボロになってしまいます。松川温泉の地熱蒸気に含まれる硫化水素は希薄なので、染料の種類によって脱色の度合いの違いが出ます。これを利用して多色染めを実現しています。

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 地熱蒸気染色では、地熱蒸気の特徴を生かした技法を研究開発しています。現在の作品の多くは、独自の手絞りによるものです。この絞りは、地熱蒸気を使って蒸すと、染料が適度に滲んで美しいグラデーションが出るように考えて絞られます。大きな作品は、デザイナー自らが仕上がりを予想しながら絞ります。

すべての作品は、手絞り、手着色で作られ、天然の地熱蒸気で蒸されます。したがって、世界で一つだけのオリジナルの作品となります。デザイナーは、仕上がりの色調を予想することができますが、細かな色彩の変化までは予想することが難しい染めになっています。  pic0021.jpg
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作品は、八幡平の四季の移ろいや、様々な動植物の色調からデザイナーが受けたイメージで作られています。作品全体の色調と共に細かな模様の中の色のグラデーションも楽しんでいただけるよう、シンプルな形のデザインで洋服も製作しております。

 

 

作品は、各地で開催される岩手の観光と物産展のほか、東京と盛岡では特別展示販売会などもご覧いただけます。また、八幡平松川温泉の「工房 夢蒸染」向かいには、直営ショップの「アルペンローゼ」があり、こちらには常時、作品が展示販売されております。八幡平の観光、ドライブのついでにお立ち寄りください。   pic00022.jpg

工程

地熱染色

染色工程

 地熱蒸気染色はすべての作品が手絞り手染めによって作り出されます。地熱蒸気の特徴を作品に生かすため独自の染色方法を試行錯誤で研究しています。

1絞り

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 この作業では、仕上がりの模様を予想して布にしわを寄せて糸で括ります。これを絞りといいますが、地熱蒸気染色では、独自の技法によって多色の模様を創るのに適したものになっています。
2染料調合

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 作品をどのような色調にするのか様々な染料を選び出し、分量を決めていきます。このようにして調合された染液が約20色ほどよういされます。
3着色

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 調合と試染を済ませた染液をならべて着色する順番や分量について決めていきます。この染液に絞られた布を次々に重ねて着色していきます。
4釜入れ

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 着色を済ませるとすぐに「釜」に入れます。この釜は地熱蒸気を直接充満させることができ、100度近い高温で染料の定着と、地熱蒸気の成分による模様の変化を促します。
5仕上げ

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 釜入れを済ませた布は、絞り糸を解かれ、良く水洗いを済ませた後、アイロンがけと検品をして縫製や表装をして作品として完成します。

2006年03月03日

染色作家 高橋 一行

独自の絞り技法により、万華鏡のような多彩な色彩と細かな模様が特徴の染め。八幡平をはじめ各地の高山植物などの花の色彩をテーマにも作品を染める。
 

 

 

主な商品 ハンカチ・木綿スカーフ・木綿大判スカーフ・タペストリー・服地